~和紙~

和紙の質感
作品は、すべて手すき和紙にプリントしています。
日本の家屋で最も多いのは、紙や布の質感を出した白系の壁紙。そのような壁紙と和紙のアートとの相性が、ぴったりなのです。
私も以前は「光沢紙」で作品を作成していました。
でも光沢紙の作品では、その存在感から作品が、お部屋の中でモノとして主役となっていました。
どうすれば、作品がお部屋に馴染むかを考え、たどり着いたのが、「和紙」へのプリントです。
和紙の柔らかな優しい質感が、お部屋の壁紙の材質に馴染むのです。
西嶋和紙
使用する「西嶋和紙」は、山梨県で400年以上も続く歴史ある和紙。一枚一枚、職人が手作りしています。
伝統の和紙原料である「みつまた」を繊維の流れるままに漉きあげた素朴な表面の凹凸が特徴です。
また一枚一枚手で漉いた和紙だからこそできる耳と呼ばれる縁の部分が和紙に優しい印象を与えています。
私たちは、ほとんど市場に出回ることのない希少で、取り扱いの難しい手漉きの西嶋和紙に、独自の技法により作品をプリントし、インテリアアートとして実現しています。
荒々しくも繊細な和紙の素朴な風合いをお楽しみください。
手すき和紙独特の生成り色や表面の凹凸感を出すために、和紙の原料をあまり手を入れずに使っていますので、和紙の表面には、原料の「みつまた」の木の皮が、茶色い点として残ってしまうことがあります。木の皮を取るために精製しすぎると、手すき和紙の風合いが失われ、白い画用紙のようになってしまいます。
茶色い点はこの手すき和紙の風合いを出すためにどうしても残ってしまうことをご了承ください。